このページでは、
- クラウドファンディングで損するのが怖い
- クラウドファンディングで保険が登場したけどどんなものなの?
という人の為に、東京海上日動が販売を開始したクラウドファンディング用の保険をニュースサイトより詳しく紹介するよ。
クラウドファンディングといえば、資金を調達して事業や全く新しいグッズ・サービスを行っているシステムだけど、中には「実は詐欺だった」ということは少なくないの。
今回、そんな騙された人を救済する為に、東京海上日動火災保険がクラウドファンディング運営者向けに保険サービスを開始しました。
今回は2017年2月17日に公開、3月に開始されるクラウドファンディング保険について解説しましょう。
クラウドファンディング保険って?
クラウドファンディング保険とは、クラウドファンディングでお金を募集している事業主が破たんしても、投資した金額の8割を返金してくれる保険になります。
実際のサービス開始は3月から。
東京海上日動火災保険はネットで資金を募るクラウドファンディングを巡るリスクを補償する保険を国内で初めて月内に発売する。仲介サイトの運営会社がこの保険に入っていれば、出資者は、お金を募る事業者が破綻したときに8割程度を返金してもらえる。投資家が安心してお金を出せる環境が整えば、普及に弾みがつく。
この保険の対象は私たち出資者ではなくクラウドファンディングの運営会社。なので私たち出資者は1円も費用が掛かりません。
保険が支払われるケースとしては事業者による「横領」や「破たん」で「リターン」が得られない場合。いずれも「これ以上プロジェクトを進める事が出来ない」という状態ですね。
また、上記2条件以外にも以下の要件も満たさなければなりません。
- クラウドファンディング・プラットフォーム「CAMPFIRE」に掲載されたプロジェクト(※3)の支援者であること
- 「All-or-Nothing」(※4)方式で目標金額を達成したプロジェクト、もしくは「All-In」(※5)方式で資金調達に成功したプロジェクトの支援者であること
※3:運用開始以降に資金調達に成功したすべてのプロジェクトを指します(2017年3月運用開始予定)
※4:「All-or-Nothing」とは、募集期間内に目標金額を達成した場合のみ支援金をお支払いする方式を指します
※5:「All-In」とは、目標金額の達成・未達成に関わらず、集まった支援金をプロジェクト実行者にお支払いする方式を指します引用元:キャンプファイヤー
現在、この保険が適用予定のクラウドファンディングはキャンプファイヤーのみで、今後他のサイトにもアピールしていくとのこと。
この保険により、今後クラウドファンディングがもっと活性化する可能性があります。
実は元々計画されていた
実はこのクラウドファンディングに対する保険、2016年段階で似たようなサービスが存在していました。
東京海上日動がシェアリングエコノミー協会向けに専用で販売した保険です。
シェアリングエコノミーとは、個人が持っているスキルや放置している資産を貸し出すサービスの事。
今巷をにぎわせている「民泊」やメリカリを代表する「フリマ」、そしてクラウドファンディングもこれに該当します。
ただ、シェアリングエコノミー向けの保険の場合、該当される保険内容は「対人・対物事故」。
ようは民泊によって何かトラブルが発生。何か大きな事故があった場合に東京海上日動が仲介してくれるサービスになります。
多くのシェアリングエコノミーにおいては役立つサービスですが、残念ながらクラウドファンディングではその恩恵を授かりにくい。
その為、クラウドファンディングに特化したサービスを提供したのではないでしょうか。
投資型(ソーシャルレンディング)は保険対象?
では、投資型のクラウドファンディング(以下:ソーシャルレンディング)は今後対象になるのでしょうか?
結論から言うと難しいでしょうね。
日経ビジネスにて説明されていた記事にていくつかクラウドファンディングサービスの名前が挙がっていたのですが、その中にソーシャルレンディング会社はありませんでした。
おさらいしますが、クラウドファンディング向け保険が適用される要件は「横領」や「破たん」によるプロジェクトの失敗で「リターンが得られない」場合でした。
では投資型ソーシャルレンディングではどうなのか?
リターンとしては考えられるのは利息ですが、そもそもこれは匿名組合契約によりソーシャルレンディング会社が得たお金の一部。
私たちは投資した事業者とは何の結びつきもありません。
法律上、お金を貸した事業者が倒産しても損をしたのはソーシャルレンディング会社な為、今回の保険では対象外になってしまいます。
「これで安心してソーシャルレンディングに投資できるぞ」
と思った人が多いでしょうが、実際は難しいでしょうね。
キャンプファイヤーは投資型にも参加予定だから、ソーシャルレーティングを開始した時にその桃保険を適用させる可能性も0じゃないよ。
もう少しだけ情報を待つ必要があるかもね。
これだけは覚えておけ!ピヨタローのまとめ3本の矢
- クラウドファンディング向けの保険が登場した
- クラウドファンディング運営会社向けなので、私たち投資家は1円も損をしない
- ただし、ソーシャルレンディングでは難しいだろう
クラウドファンディングは未来や新しいサービスに対して投資をするサービスだったけど、それを利用して「お金を集めるだけ集めて夜逃げした」ということも(海外では)珍しいくなかった。
現在のクラウドファンディングでは、こういった横領や詐欺が発生すると泣き寝入りするしかなかったピヨ。
そこで、そういった事が起きてリターンが発生しなかったことに備えた保険が登場したんだよ。
しかも、悪意ある失敗だけでなく通常の倒産までカバーしているのはありがたいよね。
この保険は事業者側で加入する保険だから、私たち投資家は1円も損をしないのがいいよね。
今後のクラウドファンディングサービスはこの保険に入ることが基本になりそう。
ただ、投資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)だけはこの保険には入れないから注意してね。
もし、この保険がソーシャルレンディングでも適用されたら日本中の投資家が参加して小口投資家は誰も利用できなくなっちゃうからね・・・